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「一水四見(いっすいしけん)」とは仏教用語で、同じものでも立場が違えば見え方が異なるという意味です。
同じ水を見て人間は水と思い、餓鬼は炎と見、天人はルリ(宝石)と見て、魚は住みかと見ます。
メルには美味しい煮干しも、ノアにはお菓子のオマケについてくるオモチャか何かにしか見えないのでしょう。
一方ノアが大好物の猫草は、メルには「そんなもの腹の足しにもなんないわ」などと思ってるのかも。
人も猫もみんなそれぞれ歩んできた人生・猫生が違うから見方や考え方が違うのは当然のことです。
同じことについて話していても立場が違えば意見も違ってきます。
考え方が違う相手に自分の意見を分かってもらえないとつい相手を責めたくなりますが、自分がなにかにつまずき悩んだときに、そういった違った見方を自分の中に柔軟に取り込むことで、ひとつの考え方に捉われず乗り越えていけるようになりたいなと思います。
そして好みが違うという事は争いを避けられることもある、ということをノアとメルから学んだのでした。
「あ、ゴメン。寝てたわ。なんかマジメな話してた?も一回言って」
「あたしたち好みはぜんぜん違うけどこんなに仲良しよ♡」
眠いのにノアに蹴られ、変な舐めグセ背中に付けられ、ケンカが始まる5秒前。
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